稽留流産を経験して 

2018年4月自然妊娠し6月に8週相当の稽留流産となり手術をしました。現在2回目の妊娠中で、これはその1回目と2回目の記録。現在30歳結婚3年目。

セカンドオピニオン~行って本当によかった 稽留流産を受け入れた日~

今回は諦めがまだつかない私がもう一か所病院を訪ねた話。

 

結論から言うと、思い切って行ってよかった。

声を大にして言いたい。行ってよかった。

もうお腹の赤ちゃんが亡くなっていることが納得できたから。

 

6月2日土曜日

 妊娠して初めて夫と産婦人科へ行く。これまで行っていたI病院と違ってここC病院は”☆レディースクリニック(キラキラ)☆”といったキレイでおしゃれでキラキラした感じは全くなく、ザ・病院、といった面持ちで今の私にはむしろありがたかった。

 思ったより待ち時間は少なく、診察室へ通された。事情は事前に書いた初診問診票に書いてあったので、それを見ながらお話をした。I病院で稽留流産の診断を受けていること、判断間違いはないとは思うが、心のどこかで納得できていないから納得させるためにももう一度見ていただきたいことを伝えた。

 内診してもらう。

 診察室へ戻り、結果を聞く。「残念ながらI病院での診断と変わりません」とのことだった。もう、本当に認めざるを得ない。この先生(あとで分かったのだが、この病院の責任者の方だった。すごい先生だったんだな。)がそう、本当に残念そうに言ってくれたから、私は受け入れることができたのだと思う。手術自体も焦ってしなくてもいいし、したかったらすぐにすることもできるという事と、I病院でやってもいいし、うちでもできますよと言ってくれた。

 

 病院を後にして、夫とファミリーレストランへ向かい、朝食を食べながら家族会議をした。結果、諦めもついたから、このC病院ですぐに手術してもらおうという結論にいたった。このままお腹においておいたら私の身にいつ何が起きるか分からないし、精神的にも辛いだけだろうから。

 その場でC病院へ電話。「夫と相談してそちらで可能な限り早めに手術を受けたいという結論に至りました。」とお話した。手術の説明や日程等もあるのでお手数ですが、もう一度来てください、という話をいただきそれから私たちは再びC病院へ向かった。

 

 

 11時24分受付

 本日2回目のC病院。同じ病気に1日に2回行くのは初めてだ。
 診察室へ行くと、今度は若めの前回とは違った先生。担当が変わってしまってごめんなさい、と断ってくれた。とっても優しそうな先生で安心した。
 その先生が先ほど撮ったエコー写真を見ながら、こう解説をしてくれた。
「子宮は赤ちゃんが亡くなったことが分かって、この胎嚢のまわりに出血が始まっています」と。
 それがこの写真。
 
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 なるほど、この胎嚢の周りの黒い影がそうなのか。そう教えてくれたから、私は更に納得することができた。A先生、本当にありがとう。もう、思い残すことはない。この説明がどれだけ私を救ったか。
 夫が原因は何なのでしょうか、と先生に聞いていたが、先生はやはり、原因などなくて一定の割合で起きてしまうことなのだと教えてくれた。途中やっぱり涙が出てきてしまった。そうしたら助産師さんがそっとティッシュを出してくれ、その後、ごみ箱も出してくれた。助産師さんも、本当に残念そうな顔をしてくれていたから、救われる思いだった。
 その後、具体的な手術の日程を決め、内容の説明を受けた。私は明後日6/4(月)から入院し、翌6/5(火)に手術という日程に決めた。会社には許可も取ってなかったけど、これはあまりにも大きなことだし、勝手に決めさせてもらった。
 
 そして病院を後にして、二人でラーメン屋に寄り、その後公園をふらふらとした。この日はとっても朗らかな良い天気だった。それが本当に救いで、稽留流産を受け入れた私の心は少しだけ落ち着いていた。
 妊娠していることすら伝えていない母にはこの日、流産したことを伝えた。こんな時にあれだが、自分が被保険者になっている保険がよく分からなかったからそれを確認したかったから、伝えざるをえなかった。母は、話してほしかったな、という反応だった。
 また、この日病院にいるときに大好きな友人からLINEが来た。11月の結婚式のご招待と友人代表スピーチのお願いだった。本当に大好きな友人だったから、声をかけてくれたのがすごく嬉しかった。それに、流産したのも、この結婚式に出られることにつながる訳で、なんだか運命を感じた。なんて、自分を納得させているんだろうな。でも、その友人からの連絡はとってもとっても嬉しかった。
 
 
 この日、この病院に来て本当によかったと思う。納得できた。受け入れることができた。流産宣告を受け入れられずにいるならば、病院の説明に少しでも納得できないところがあるならば、堂々とセカンドオピニオンを求めにいったらいいんだと思う。
 
次回は流産手術、入院についてのお話。