流産宣告から次の診察までのお話
5月29日(火曜日)
午前中に通院し流産宣告を受け、お昼に会社の上司に状況を話し、そのまま早退した。
帰り道、近くの成城石井に寄ってやけ食いの買い物。ピザ、クロワッサンなどのミニパンの詰め合わせ、それに、まだ流産と信じてない私はノンカフェインのコーン茶と、カフェインレスコーヒーを購入。
泣きながら食べる。
泣いて泣いて泣いて。。
スマホで検索魔と化す。
「流産 じゃなかった」
「流産 誤診」
「流産 確率」‥‥
「7週 胎嚢 大きさ」‥
まだまだ信じられない私。
もし次の金曜日にこのI病院で流産だと宣言されたら、ほかの病院にセカンドオピニオンを求めようかと考える。
そして
「流産手術」
「流産手術 日数」
「流産手術 会社 理由」‥
みんな様々な状況の中、様々な対応をしていた。病院のやり方によって何日休まなくてはならないかは異なるが、休みに合わせて手術して何事もなかったかのように出勤する人、正直に事情を話す人、婦人科系の病気でという人・・・。
私自身、生きた心地などしなくて、ずっとずっと涙が止まらなかった。考えてもどうしようもないことなのに、次回病院に行くまで私にやれることなんてなくて、そして病院に行けば分かることなのに、ずっと考えて、その度に涙が溢れて止まらない。ティッシュの山が出来上がる。
夫はなぜか私が隣で泣き出しそうになると分かってタオルを差し出してくれる。泣き出す前、じわじわって来てるとなぜかわかってくれる。不思議だけどうれしい。
5月30日水曜日
朝から本社へ。とりあえず昨日の早退について謝る。社長からも顔色悪いぞ、帰れ、と言われたけど、もし流産で手術受けることとなると多かれ少なかれ休まないことを考えると、仕事を進めておきたい。
社長には、「昨日だけじゃ何だか分からなかったので、また金曜日に病院行かせていただきます」とだけ伝えた。
時折なんの予兆もなく溢れ出る涙をティッシュで拭いながら仕事する。
行きの電車も休憩中も帰りの電車も検索魔。
夫はとりあえず金曜日を待とう、と優しく言ってくれた。
まさか自分が流産だなんて。
簡単に信じられる話ではない。私はすっかり母親の気持ちになってしまっている。自分が死んでもこの子を産みたい、そう考えてしまう。
5月31日木曜日
なんとか出社して時を過ごすことができた。 明日になればすべてが分かる。 木曜日ともなると、気になるワードの検索はし尽くし、スマホを見る気力さえなくなってきた。